コロナ禍でオンラインセミナーが「大流行」

COVID-19の蔓延に伴い、歯科業界でもオンライン開催のセミナーが増えました。この記事をお読みになっている皆さんも、一度は参加したことがあるのではないでしょうか。オンラインセミナーには、従来のオフラインでの講習会と比べて多くのメリットがあります。最も大きいのは「セミナー参加のための移動が無くなった」ことでしょう。オンラインセミナーが普及したことで、地方の先生でも自宅にいながら最先端の知見を得ることができる時代になりました。例えば、数年前までは平日の診療終了後にセミナーを受講する、なんてことは不可能でした。しかし今では、PCを開けばすぐにそれができます。歯科業界におけるオンラインセミナーの普及は、歯科医師の生涯学習という点において、大きな進化であったと言えるでしょう。

私が経営している「1D（ワンディー）」では、月額９,８００円ですべてのセミナーが受講し放題になるサービスを提供しており、多くの先生方からご好評いただいています。セミナーの開催は基本的に平日の夜。20時から22時まで開催しており、生放送なので質疑応答もあります。見逃し配信もあるので、後日視聴することも可能です。

良いセミナーを選ぶ「コツ」とは？「ハウツー的なセミナー」を避けること！

1Dでは、これまで数百本ものセミナーを企画・開催してきました。いずれもトップレベルの臨床家や研究者の先生方を講師に招いたレクチャーですが、それでも満足度が高いセミナーとそうではないセミナーがありました。参加前に良いセミナーを選ぶコツは、極端にハウツー的なセミナーを避けることでしょうか。例えば、「これを学べばこの点数が算定できる」と謳うセミナーはハウツー的です。一方で、「この処置をするためには、この知識・体系を学ぶ必要がある」といったような、知識を深める方向性のセミナーは、満足度が高い傾向にあります。あとは、自分の「ときめき」に身を委ねることも重要です。私もこれまで数百本のセミナーを受講していますが、パッと見で「あ、このセミナー受けたいな」と思ったら、その直感を信じて参加する。すると、たいていは「参加して良かった」となることが多いです。

歯科セミナーはもっと進化していく

これから、歯科セミナーはさらに進化していくはずです。1Dでも、セミナーという枠組みに留まらず、「番組」という新しい学習コンテンツの企画にもチャレンジしています。例えば、女性アイドルと世界的に著名な先生方がお酒を飲みながらマニアックな歯科談義をする「専門医BAR」という番組が1Dでスタートしています。11月に公開された第一回では、東京医科歯科大学名誉教授の田上順次先生がご自身の研究テーマや歯科医師としての生き方について、先生お気に入りのワインを嗜みながら語っています。東京都内のディープなバーで収録し、私も同行しましたが、非常にエキサイティングな夜でした。

逆に、ハプニングもありました。オンラインセミナーの場合、講師の先生もご自宅から配信されることがあります。まだ1Dがオンラインセミナーを開始して間もないころ、講師の先生のお孫さんが講演中に乱入してしまったことがありました。もちろん今ではこうしたハプニングの対策を講じていますが、当時はとても落ち込みました。

日本の歯科医療者は勉強熱心

日本の歯科医療者は、非常に勉強熱心であると言われます。世界的に見てもそうですし、国内の他業界のプロフェッショナルから見ても、学習に対して多くの投資をしています。これは、日本の歯科医療業界が誇るべき文化です。1Dでは、これからも質の高いセミナーを企画・開催していくことで、よりいっそう歯科医療に貢献していきたいと考えています。繰り返しになりますが、1Dではセミナーが参加し放題になる定額サービスを提供しています。ぜひこの機会に、1Dをご覧になってみてください。

歯科医療従事者・歯学部生専用のメディア「1D」人気オンラインセミナーTOP3

第１位 ブラキサーを、救いたい。
わかるようでわからない「ブラキシズム」の正しい検査・診断のフロー、実際の治療のコツ、ブラキサーの補綴治療の注意点を明海大学の藤澤教授が伝授します。

第２位 明日からスグ使える「除去」のコツオシャレと歯医者は「ハズし方」でキマる。安全かつスピーディな除去の方法を知っていれば、もう苦労することはありません。コアや修復物の除去のコツを徹底レクチャー。

第３位 抜髄したのに、痛みが消えない。抜髄後に痛みが消えず、困った経験はありませんか？考えられる原因は様々ですが、歯髄をきちんと除去し、かつ根尖周囲組織にダメージを与えない抜髄のテクニックが身に付く講義動画。

2022年12月開催「1D」おすすめセミナー

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松岡 周吾
ワンディー株式会社 代表取締役

1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の約8割が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年にワンディー株式会社を創業。