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激レア先生をつれてきた 第2回 音楽&カレーブームの火付け役となった歯科医師 泉井秀介先生

激レア先生をつれてきた 第2回 音楽&カレーブームの火付け役となった歯科医師 泉井秀介先生

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音楽&カレーブームの火付け役となった歯科医師 泉井秀介先生
ブラジル音楽と南インド料理をこよなく愛する大阪人。歯学博士でありスパイス研究家。大阪大学歯学部卒業後は同大学院歯学研究科の予防歯科学教室に入局。天野敦雄教授に師事。現在は大阪で医療法人あかり会を運営する。テレビ、雑誌などでも幅広く活躍中。
 
人はそれぞれ人生において一生を左右する出会いというものがあります。それはヒトとの出会いであったりモノとの出会いであったり。私の場合は「カレー」です。私の人生はカレーとの出会いによって大きく変わりました。小学校3年生の時、親に連れられていった大阪・梅田の「ピッコロカリー」に衝撃を受けて以来、すっかりカレーの虜になった私は、高校を卒業する頃には全国のカレーを食べ歩くように。ピーク時では年間365食にもなり、ブログでも発信するようになりました。また自らもカレー作りに没頭し、カレー漬けの青春を過ごすことに。一方、高校卒業後に進学した大阪外国語大学(当時)ではブラジル人留学生と知り合ったことでサンバ、ボサノバなどブラジル音楽に本格的に目覚め、個人でレコードを輸入してインターネットで販売するようにもなりました。もう勉強どころではなく、大学に行くのもブラジル人と会うため、みたいな感じでした(笑)。

 

やがて、人生に転機が訪れます。
当時、自ら主催していた小さな音楽イベントで、趣味の手作りカレーを提供しだしたところ、これが大当たり。
たまたま来場していた雑誌の担当者から「コラムを書いてみないか」と誘われ、一躍メディアでカレー活動を展開することになりました。単純に″客寄せ〞で始めてみたカレーと音楽のコラボでしたが、今や音楽イベントでカレーを出すのは、日本中で大変なブームになっています。たまにフェスやクラブイベントでカレーを出品されているお店を見ると、思わず感情移入して何杯も食べてしまいます(笑)。意図せぬままその仕掛け人になり、その後も、メディアへと活躍の幅を広げていきました。

 

 

一方、「それで生きていくのは難しい」との自覚もあり、一念発起し昔から憧れであった歯科の道を目指すことを決意。
文系から理系へと再受験の舵を切り、大阪大学歯学部に合格。28歳の時でした。
歯学部入学後も、カレーに関してはテレビに出たり、雑誌の特集に記事を書いたりと活動を継続。そのことが次のステップへとつながりました。実習の指導教官が、私が出演するテレビ番組を見て、カレーに使われるスパイスのターメリック(ウコン)が持つ抗菌作用の研究をやってみないかと声をかけてくれたのです。
研究は大学院進学後も続き、遂にはターメリックに含まれる成分・クルクミンが、歯周病原性細菌である「Pg菌」の増殖を劇的に抑制する効果を実証し、論文は米国の歯周病専門誌にも掲載されました。

 

そして、その研究成果は、実際の製品として結実しました。歯科専売の歯磨剤「HaBon PG STOP」(ヨシダ)です。一昨年に発売になりましたが、品切れになるほどの反響に大きな驚きと喜びを感じました。

 

現在は、歯科医院を大阪市内で開業し、臨床に従事する傍ら、テレビのカレーコメンテーターや音楽イベントの開催などを継続して行っています。
今後は本業の予防歯科臨床をより一般に広める活動に力を入れ、カレーを通じて食の喜びや健口の大切さを伝えていければと思っています。老後は娘のあかりちゃんとカレー屋でも開業しようかなと考え中です(笑)。
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