ICCMS™ e-learning 日本語版 正式稼働に向けて
和5年3月25日(土)に、ICCMS™ e-learningのメンバーズカンファレンスが2回目として開催されました。前回と同様に、ICCMS™ e-learningの改善点が発掘され、意見交換が進められました。前回に比べ、自主学習が中心になり、静かな環境でのカンファレンスでございましたが、最後の意見交換(総合討論)では多くの貴重なご意見をいただきました。
また、第2回メンバーズカンファレンスでは、公益社団法人日本歯科衛生士会吉田直美会長にもご参加していただき、歯科医師の意見のみならず歯科衛生士の意見交換を積極的に行い、ICCMS™が歯科衛生士にとっても使いやすいツールにすることも方向性が定まりました。また、モリタ様・3M様・江崎グリコ様などの各企業の方々も参加され、より多角的な意見交換が行われました。
さらに4月中旬には、e-learningプログラムの最終修正が行われ、次回の秋には歯科大学とのセッションを成功させることを正会員一同強く願い、5月での理事会にて意見交換を行う予定です。
以下は、幾つかのICCMS™ e-learningの改善案です。
まず、より分かりやすいコンテンツの作成を目指すことが要点となっております。また、より多くの情報を提供し、学習者が自分のペースで学ぶことができるようになるように改善し、さらに、クイズ形式の出題項目や難易度を見直し、学習者(歯科医師)がより正確にICCMS™を理解することができるように改変する予定であります。
また、e-learningプログラムの導入方法について、より歯科医師及び歯科衛生士から患者様にも明確に説明できるよう、利用する際の患者様個々に対するハードルを下げるために改善することも検討しています。ICCMS™ e-learningの利用者の声を反映し、より使いやすいツールとして改善していくことで、効果的に歯科医師のみならず歯科衛生士の育成を目指すきっかけ作りにもなることも重要視しております。
また総合討論後、Google Formsを利用しアンケート調査を行い以下のような回答が得られた。
① 学生教育にはとても有益なものとなると期待しています。卒後教育では、このままだと、とても難しいと思われるような懸念があります。特に、ICDASの2桁表示は、疫学調査のためですので、そのあたりの解説もあるといいかなと思います。今後は、教育用の症例を充実させることに協力させていただきたいと思います。
② 本日は参加させていただきどうもありがとうございました。日本歯科衛生士会(都道府県会も含む)としても近い将来、生涯研修、認定研修にも活用させていただければと思います。また、普段は一般診療所に勤務していますので、臨床の現場で使用できる歯科衛生士向け簡易版クイックマニュアルが作成されることもぜひお願いしたいです。
③ 改善された教材が活用されていくこと、ならびにライフコースアプローチを取り入れて発展していくことを期待します。
以上が、ICCMS™ e-learningの現段階で取り挙げられている改善案です。次回の全国歯科大学のセッションにおいては、より良いプログラムを提供し、かつ広報戦略を練るため、正会員一同、一致団結し、より一層努力してまいります。