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おもてなしメインテナンス

今回からメインテナンスの品質、満足を高めるために考慮、改善すべき点について、IDHA国際歯科衛生士学会インストラクター南里愛里が行っている講義をもとに数回に渡りお伝えしていきたいと思いますので、皆さんが日々行っているメインテナンスの見直し、品質の向上にお役立ていただければ幸いです。

『おもてなしメインテナンス』の構成

皆さんは、どんな歯科衛生士を目指していますか?
例えば、
・頼られる衛生士
・一目置かれる衛生士
・ドクターと対等な衛生士
・医院が衛生士で選ばれる衛生士
・稼ぎに稼ぐ衛生士
・引き抜かれる衛生士
・フリーランスの衛生士
などなど、みなさん様々な目標や思いがあると思います。
歯科衛生士の現状ですが、厚生労働省が発表した、2020年の就業歯科衛生士の人数は、14万2760人。一方で、2019年時点の歯科衛生士登録者数は、28万3032人。このように、歯科衛生士の資格を持ちながら、歯科から離れている人が約半数いるということがわかりました。せっかく衛生士学校に通い、取った国家資格にも関わらず、何故こんなに歯科から離れてしまうのでしょうか。2020年に日本歯科衛生士学会が発表した、歯科衛生士の勤務実態報告書によると、退職の1番の理由に、出産や結婚が挙げられていました。これは女性が多く働く職種なので納得です。ですが、その後の再就職をする際の障害において、勤務時間に次いで、『自分のスキル』を理由に、戻りにくくなる方が多く見られることを知りました。ちなみに、私が勤務したことがある医院は3ヶ所ですが、同じ衛生士でも勤める医院によって、仕事の内容や、求められることが全く違いました。
置かれている環境が自分に合っていればもちろん良いのですが、どこの医院もそういう訳にはいきません。せっかく自分で手に入れた歯科衛生士の資格を自分の人生の中で有意義に使っていきたいと思いませんか?
そのためには、私たち自身が『自分に自信をつけること』そして、そのために『モチベーションを上げること』が必要と考えます。
どんな環境に置かれても、その医院で、歯科衛生士として機能する人でありたい。そして、それぞれみなさんがなりたい歯科衛生士になりたいですよね。
そこで今回、その目標に近づくために上質な予防メインテナンス、『おもてなしメインテナンス』を提案致します。
『おもてなしメインテナンス』と聞いて、どんなことを想像しますか?
丁寧に施術を行うこと、もちろんそれはみなさんわかっていると思いますし、おもてなしメインテナンスの中で必要なことです。
ですが、ここでは丁寧に行う先には何があるのか。『おもてなしメインテナンスの効果』として、4つの項目に分けてお話ししていきたいと思います。

『おもてなしメインテナンス』の効果

①満足度(患者)
②やりがい(スタッフ)
③売上(医院)
④潮流(業界)
この4つの項目全てが、『おもてなしメインテナンス』には必要です。
ただ患者さんにメインテナンスをして終わり、というわけではありません。私たちは、患者さんの満足度を上げ、私たち自身のやりがいを感じながら仕事をすることで、売上に貢献でき、医院が良い状態で存続するからこそ、歯科衛生士としての仕事ができるわけです。
そのための考え方として、次回、『①患者さんの満足度』についてお話ししていきます。

辻村 傑
つじむら歯科医院グループ 総院長
1993 神奈川歯科大学 卒業
1995 つじむら歯科医院 開業
1997 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008 神奈川歯科大学生体管理医学講座/薬理学分野大学院
2010 南カリフォルニア大学客員研究員/南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012 ハートフルスマイルデンタルクリニック/茅ヶ崎 開業
2013 インディアナ大学 歯周病学インプラント科/客員講師
2014 インディアナ大学医学部解剖学/顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医

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