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オプティマルヘルス(世代ごとの健康指数)を予防歯科に[3]

【診断に基づく指導と治療の必要性】

最良の健康状態を示すオプティマルヘルスを保つためには検査と診断が必要になり、医科・歯科・血液内科に関して各々レーダーチャートから必要な情報を採取し、それぞれのスコアから導き出されるオプティマルヘルスの達成率を算出します。

図1の表が医科の検査結果のグラフとなっています。最外殻の水色太線がオプティマル・レンジを表し、患者様の検査結果が黄色で示されています。検査に基づいた医科学・歯科学・血液内科学の検査結果を元にレーダーチャートが作成され、患者様に最外殻のオプティマル・レンジを達成するためにどうすればよいかを診断・指導し、オプティマルヘルス【最良の健康】を目指します。図の場合黄色線から導き出されるスコアは33であるので、33/40=0.825となるため、オプティマルヘルスの達成率は82.5%です。

受診者の検査結果に基づき、抗加齢医学会専門医・指導士が食事やサプリメント摂取、運動方法などを指導し生活習慣の改善を図り、加齢による疾病や老化を予防し、健康長寿を図ります。また、生活療法(栄養療法、運動療法、精神療法)、サプリメント療法などを用いて数値の改善を考えていきます。また数値によっては他診療科目の受診を推奨することも行います。

加齢とともに栄養素を体内に吸収する力も落ちてくるので、その分、多量のビタミンやミネラルなどの栄養素を積極的に身体に取り入れる必要があります。そのため、スタッフに栄養士の資格を持つスタッフを採用し、Dr、DHとともにオプティマル・レンジ達成のためのサポートを行っています。
その他にもトレーニング指導なども行いますが、トレーニング方法がわかりづらいものなどは器具を用いて指導を行うこともあります。

ここでわかりやすく一例を挙げると、歯科領域の「歯科筋肉年齢」(図2)に関しては、筋力測定後、数値がオプティマル・レンジを達成していない場合に表情筋トレーニングにより、さらに素敵な笑顔が作れるようなアドバイスを行います。

【考察】

健康診断や、人間ドックを受診されている方も多いとは思います。しかし今後は早期発見だけでなくよりpreemptive(先制)な予防・健康づくりが必要になってくると考えられます。より健康に自然な加齢をしていただくために、従来の人間ドックに加えて抗加齢(アンチエイジング)ドックを実施することが推奨されます。
血管、感覚器、皮膚の老化度チェック、活性酸素と抗酸化能バランスチェックなど加齢によって体に生じる様々な変化、老化という兆候や症状についても、検査により早期発見、早期治療、生活指導を行うことによって、加齢、老化の予防を実現することが可能となります。老化の兆候といった弱点を見つけ、早い時期から徹底的に対処する事が重要になってくるのです。そして受診されたあとの生活の質を根本的に変えていくために、サプリメント指導を含めた食事指導、運動指導、ストレスケアを行うのがオプティマルヘルスへの第一歩となるのです。

辻村 傑
つじむら歯科医院グループ 総院長
1993 神奈川歯科大学 卒業
1995 つじむら歯科医院 開業
1997 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008 神奈川歯科大学生体管理医学講座/薬理学分野大学院
2010 南カリフォルニア大学客員研究員/南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012 ハートフルスマイルデンタルクリニック/茅ヶ崎 開業
2013 インディアナ大学 歯周病学インプラント科/客員講師
2014 インディアナ大学医学部解剖学/顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医

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