ビジネスシーンでも注目を集め、仕事とワークライフバランスの両立が重要視される今、自分らしく働ける環境の整備が急務となっています。今回FEEDNOTEではウェルビーイングな職場づくりを実践されている歯科医院の取り組みに密着いたしました!
ミライノデンタルクリニック(兵庫県) 安岡大介院長
2医院合同 マスクマンセミナー
取材に行ってきました!
今回のセミナーの第一報を目にしたときは、プロレスのイベント… ?!と思いきや、プロレスが好き(オリジナルマスクを所有している)といった共通項をお持ちの関係者が集う内容とのこと。取材当日は平日金曜日。12月はご多忙な歯科医院も多い印象だったので、休診にしてまで行うことは私自身疑問に思いながらの取材でした。
主催者である山中先生と安岡先生の両名ともにお話されていたことは「休診日にセミナーへ行くことをお願いするのは簡単ですが、ご家庭の事情などで参加できないスタッフもいる。今回、セミナーを行うことで休診にするデメリットはありますが、モチベーションを統一したり、共通認識を持ってもらうことは、長い目で見たらメリット
の方がある」ということでした。
山中先生は、「ドクター一人でできることには限界がある。けれども、スタッフの伸びしろを最大限生かしてあげることで価値も大きくなる。外部の方々と関わることで院内では当たり前とされている事に疑問を持ったり、自分の価値観を再認識してほしい」という想いがあるそうで、お人柄が言葉の中ににじみ出ておりました。安岡先生は、「歯科は多様性、自由度も高い素晴らしい仕事だと思っている。人生をかけていい仕事だと思っている。自分が歯科医師になれてよかったと思うように、スタッフの未来をサポートしながら、仕事を好きになってほしい。そして地域の方にも健康になってほしい」と強い信念をお話ししてくれました。
講師の方々全員に共通しているのが、自分のことだけではなく、スタッフのこと、歯科業界のこと、診療のことを本気で考え、そして伝えていくことで、みんなに幸せになってほしいということでした。日々の生活の中で仕事が占める時間が多い中、楽しく仕事をしていこうと改めて考える時間になりました。
常識を疑え!仕事論
【働くこと×カリオロジー】
人類学からアドラー心理学、そして健康とは?という展開で、自分が持つ知識の範囲を大きく超えていきました。日々の研鑽を欠かさない山田先生は一見とても厳しい方なのかと思ったのですが、行きつくところはこどもたちの歯を守りたいという強い信念をお持ちで、当たり前だと思っていたう蝕への対応であったり、予防についての新常識を教示いただき、目から鱗の連続でした。生まれたときから歯を守っていくということはできるようでできていないこと。「常識を疑え!」という言葉は、今後の歯科業界にとって重要なメッセージであることを感じました。
歯科の未来には希望しかない働き方論
【働くこと×お笑い】
どんな話が展開されるのかと思いきや、自分自身の意識の持ち方についての講演で、とても励まされる時間となりました。歯科は医科とは違い、悪くなってから行くのではなく予防を伝えることができること= 健康づくりのお手伝いができること、ということを再認識して、患者との向き合い方や、グループワークなども実施。
過去の自分と今日の自分を比べてできるようになったことを考える時間を取ったりしながら、貢献感と成長感を高めていくことが実感できました。角先生はいつも全身全霊で講演をされていて、毎回圧倒されます。
医院も人生もクリーンにコミュニケーション論
【日常清掃×チームビルディング】
スタッフ全員でできる歯科医院における日常の清掃のアドバイスからスタート。清掃の方法は学校では習うことはなく、プロに習う機会は多くないと思います。自宅の清掃などに転用できることも多く、参加者のみなさんが真剣に耳を傾けていたのが印象的でした。また、西川さんご自身がスポーツや仕事を通じて長く人材育成に関わってきたこともあり、意識して同じことを繰り返すこと、マインドの持ち方などを教えていただきました。
西川さんは「自分はただの掃除屋だ」と仰っていますが、どうしたらこの業界が良くなっていくのかということを人との関わりを通じていつも教えてくださいます。