ワックスと異なり軟化作業が不要で、術者ごとの精度に大きな差が出ることはありません。咬合採得の精度を上げることで、チェアタイムの短縮が可能なので、診療材料の定番となっています。多くのメーカーが発売しているシリコーンバイト、最近ではコスト重視の商品が人気を集めています。どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。

咬合採得シリコーン印象材

早い硬化、さらに高精度の印象採得が可能。 咬合調整を減らし、チェアタイムの短縮ができます！

咬合採得の精度を上げることで、チェアタイムの短縮が可能になります。
その中から特長のある咬合採得用シリコーン印象材をご紹介いたします。

 

咬合採得シリコーン印象材の選び方

・操作時間　　　大きい印象を取るときは、操作時間が長めを選びましょう。

・口腔保持時間　患者さんの負担が気になる方は、口腔保持時間は短いものを

・合計時間　　　チェアタイムを短縮したい方は、合計時間が短いものを

・ショアA硬度　固めがお好きな方は、ショアA硬度の数値が高いものがおすすめ

 

 ①FPバイト

シャープな硬化特性が魅力のバイト材です。
ショアA硬度90があり、硬化物は寸法安定性に優れナイフ等で容易にトリミングできます。硬化までの合計時間が50秒と短く、チェアタイムを短縮したい方に。視認性では、グラデーションが見やすい色を採用。

 ②FPバイト２

硬化までの合計時間が50秒と短く、チェアタイムを短縮したい方に。
練和物は適度な粘性がありながらショアA硬度は高くなり、硬化物はトリミング時の型崩れリスク低減や、適合確認においては高い精度を実現。濃いブルーの濃淡で、視認性も向上。

 ③エクザバイトⅢ

操作時間に余裕があり、大きい症例にも対応できます。
口腔内では、シャープな硬化により保持時間が短縮され、患者さんへの負担を軽減します。さらにショアA硬度94と高硬度、硬化後のトリミング操作も容易で、精度の高い咬合採得が行えます。濃いグリーンの濃淡で、優れた視認性。

 ④リアルバイト

クリーム状の練和物は高いチキソトロピー性があり、咬合採得時に噛む感覚が少なく、正しい咬合状態を再現しやすく、硬化後はショアA硬度90の高い硬度でありながら、トリミングはスムーズに行えます。時間・硬度・色などバランスのとれた製品です。

 ⑤FEEDクリアバイト

操作時間が30秒と少し余裕があり、クリアカラーのため咬合状態を目視確認しながら咬合採得ができます。チキソトロピー性に優れ、口腔内で垂れずに操作できます。弾性を抑え、寸法安定性に優れた咬合採得が可能です。
透明で光を透過させるので、光重合レジンのコア材としても使えます。